スーダン国民との連帯

PSI 理事会 EB-167 は、2025 年 12 月 2 日~3 日にスイスのジュネーブで会合を開き、スーダンでの暴 力激化を非難し、停戦と和平交渉を要求する決議を採択した。

PSI執行委員会は、

スーダンで続いている戦争によって民間人、特に女性や子どもが大きな被害を受けていることを認識し

暴力と人道危機の中で、地域社会のために活動する緊急支援要員、公共部門の職員、ジャーナリストの果たす重要な役割を認識し、

国際労働機関(ILO)憲章に謳われている国際連帯、社会正義、平和の原則および世界労働組合運動が持つ価値を想起し、

平和、民主主義、人権そして労働者の権利の尊重は不可分であり、武力紛争は生命だけでなく、ディーセント・ワーク、平等、社会的保護の基盤をも破壊することを改めて確認し、

以下のことを決意する。

1. 紛争が続いていることによって多くの苦難に耐え続けなければならないスーダン国民、特に女性、子ども、最前線の緊急対応要員、公共部門労働者、ジャーナリストに対し、全面的な連帯を表明する

2. 民間人に対するあらゆる形態の暴力、公共インフラの破壊、病院、学校、職場、メディア機関への意図的な攻撃を最も強い言葉で非難する

3. 民間人の保護、人権、民主的統治の回復を最優先とする包括的な和平交渉の開始と、即時かつ無条件の停戦を求める

4. 最前線で活動する緊急対応要員、保健労働者、教師、水・衛生労働者、ジャーナリストらが、個人の危険を顧みず不可欠な公共サービスを提供し、尊い役割を担っていることを認識し、支援する。

5. スーダン労働者が迫害を恐れることなく自由に組織化し、平和構築、復興、意思決定のプロセスに参加する権利があることを確認する

6. 国際的な労働組合運動に対し、PSI、ITUC、GUF、地域機関を通じて、スーダンにおける平和と労働者の権利のための連帯行動、人道支援、提言活動を強化するよう訴える

7. 加盟組織に対し、スーダン市民を支援する人道支援要請、特に女性団体、公共サービス労働組合、独立メディアが主導する取り組みに貢献することを奨励する

8. 国際機関および援助国政府に対し、スーダン公共サービス再建を最優先課題とすること、スーダン難民と国内避難民に保護と公正な待遇を確実に提供すること、復興と社会正義を妨げる緊縮財政政策を拒否することを求める

9. 戦争犯罪やジェンダーに基づく暴力に対する責任追及、ならびに虐待を記録するジャーナリストや人権活動家の保護に向けた持続的な提言に取り組むことを約束する

私たちはスーダン国民および労働者と確固たる決意をもって連帯する。

平和、民主主義、ジェンダー平等、そして盤石な公共サービスこそが、公正で持続可能な未来への唯一の道であることを改めて確認する。

 

提案者:アフリカ・アラブ諸国地域代表のPSI副会長プリンス・ピーターズ・アデイエミ

本決議はアレクサンドリア図書館連帯職員組合(エジプト)によってAFRECONに提出され、2025年11月14日に採択された。

こちらも参照

The PSI Executive Board met on 2-3 December at the ILO in Geneva, bringing together board members from around the world to discuss organizational priorities, regional updates, finance, and critical campaigns for workers' rights.